ホッマッアというマジ呼びづらい首長がいたって話

小さいツとうまくやっていく方法はあるのでしょうか?外国人にとって発音しづらい「ッ」ですが、日本人にとっても容易ということではありません。特に連なる「ッ」によって滑舌への自信を奪われるケースも多いといいます。今回は、促音と首長について考えてみましょう。

「ッ」は促音というらしい

学術的な知識になっていますが「ッ」は促音というらしいです。文字通り次なる音を促すための音であり、それ自体では存在することはできないみたいです。こういう存在は、立役者と言われることもあれば影の存在のためにまるで呼称を与えられないこともしばしば。大して有能でもないくせに仲介手数料が法外すぎる仲介者だと蔑まれることもあれば、あるいは本当にただの寄生虫かもしれませんね。

この促音とやらに人生を狂わされてしまうケースも少なくないと言ってしまうと嘘になりますが、特に外国人などは日本語のこの促音の発音に苦労することは多いようですね。基本的に「ッ」の後に鼻音や母音が続くことはありませんが、例外もあるわけです。そう、首長ホッマッアのように。

「ッ」はおしゃれなのか

「ッ」はおしゃれだという見解もあります。例えば「カフェラテ」よりも「カフェラッテ」の方が洒落ていると考えている人は一定数いるようなんです。まあそう考えているやつは大抵カフェラテとカフェオレの違いもわかっていないはずなんです。そんなやつは一度自分の乳を搾られればいいはずなんです。「ッ」ひとつでおしゃれになるんだったら警察はいらないですからね。

では、ホッマッアとは誰なのか?

さて、ホッマッアというなんとも呼びづらい首長は一体どんな首長なのでしょうか?ていうかそもそも首長って何ですか?っていう話ですよね。首長を検索にかけると、次のように表示されます。

集団・組織を統率する長。かしら。

ホッマッアというのは、ある部族の首長なんですよね。では現代に首長はいるのかというといるんですね、これが。内閣総理大臣、あるいは県知事・市町村長などを指すこともあるんだとか。首長という響きに憧れると、退屈な仕事と微妙な知名度で一生を棒に振ってしまうかもしれません。しかしおそらくホッマッアの人生は、創造性と自己愛に満ちた素晴らしいものだったと勝手に想像しています。なんてったってホッマッアは長耳族の首長だったんですから。

ホッマッアとモアイの歴史

パスクア島という名前はあまり日本人には知られていませんが、イースター島と聞けば彫りの深いモアイの顔が思い浮かぶという人も少なくないかもしれません。そんなパスクア島a.k.a.イースター島に文明が起こったのは4世紀頃のこととされており、ポリネシアにルーツをもつという長耳族の移住がきっかけのようです。こいつらの首長こそがホッマッアであり、6世紀頃からなぜかモアイを作り始めてしまいます。

ラノ・ララク火山付近の凝灰岩を使用して作られるモアイは、5m以上というむしろダンクもかがまないとできないような巨体ばかりです。しかし、実は10mを超える怪物級のモアイも作られています。このデカすぎるモアイに関しては12世紀以降の制作とされており、短耳族が移住してきて長耳族と共同で作ってしまったようです。耳のデカさ違うくせに仲良く何やっとんねんって話ですよね。

しかしこいつらが不仲になると「フリ・モアイ」という形でバトりはじめます。フリ・モアイに陰湿さなどは微塵もなく、単純に互いのモアイを破壊し合うという悪趣味さに満ちているだけです。自分たちで作っといて自分たちで壊す。人間というのは、破壊と創造を繰り返す生き物なのですね。

モアイなんて謎のままにしておけ

ただまあ、モアイが作られた理由については完全には解明されておらず、いくつかの説が浮上しているのみです。でも、ですよ。世界から謎がなくなったら退屈すぎます。ロマンが消え去ってしまいます。だから、モアイが作られた理由だとかを解明するよりも、少しでもうまくホッマッアと発音できるように努力した方がよっぽどいいかもしれません。モアイはホッマッア率いる部族によって作られ、そして部族間争いに巻き込まれ壊された。このことさえ心に留めておけば、作られた理由なんて正直どうでもいいと思うんです。ホッマッアの考えてることなんてわかりませんよ、結局。こんな変な名前の首長の考えてることなんて、わかりたくもないですよ。だから、モアイの謎は、謎のままにしておきましょう。

今日から少しずつ発音練習していこう

小学生とか中学生の頃はなんとなくモアイに憧れていました。彫りが深く身体もゴツい同級生への憧憬をそのまま重ねていたのかもしれません。しかし、今の僕の生活の中にモアイの入り込む隙間などありません。そんなことよりも、ホッマッアという首長の、そいつの考えていることなんかでもなく、最も表層的な部分、つまりはホッマッアという名前にだけこだわりたい。

ホッマッア。なんでこんなに言いにくいんだろう。なんでうまく言えないんだろう。まあでも明日ならもう少しうまく言えるかもしれない。さて翌日。ああ今日もうまく言えないや。翌々日。やっぱりうまく言えないな。ちっとも上達しない。その翌日。むしろ下手になってる気がする。ああ俺はもうダメなのかもしれない・・

こうしてホッマッアに狂わされる人生の中でも、一つや二つの恋さえできれば、どうせ壊されるモアイを作る人生よりも、マシには違いないのですから。

恋、と書いたら、あと、書けなくなった。

────太宰治「斜陽」より

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ちなみに僕はこのコラムを書く際に、ホッマッアのタイピングで苦戦しました。発音だけでなくタイピングも難しいホッマッア、おそるべし。 佐藤ゆうすけ

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コメント

  1. だいなそ より:

    最近ドライヤーを使うと謎の煙が上がるのですが、これも謎のままでいいですよね?

    • Satousuke より:

      微妙なところですが、いいと思います。そのうち全てが謎に包まれたまま家が全焼する、なんていう展開もまた乙なものです。