2019年1月の洋楽シングル曲をチェック!

2018年グラミー賞の行方も気になる今日この頃ですが、音楽というのは新たにリリースされ続けるものであり、それをリアルタイムで聴くことは古い音楽を楽しむこと以上に重要だと考えます。それは我々があくまで今を生きている生き物だからであり、誰かが今の音楽シーンはクソだと言っても、そんな考え方をするならさっさと化石にでもなればいいからです。あるいは風邪ひいてしまえばいいです。微妙に韻を踏んでしまいました。鳥のフンと韻だけは踏むなど、母親に厳しく言われていたのに・・

ということで、2019年1月にリリースされたシングル曲をチェックしていきましょう。まずはビッグネームの楽曲から!◎はすごく気に入ったもの、○は気に入ったものです。

○7 rings – Ariana Grande

アリアナ・グランデ(Ariana Grande)の“7 rings”。2月8日にニューアルバムをリリースすることになったアリアナ、素晴らしい2018年の “Sweetner”からさほど時間が経っていませんが、楽しみでなりません。

2018年にリリースされた”thank u, next”のMVに登場した車のナンバープレートにはすでに”7 rings”と記されていました。サウンドオブミュージックの”My Favorite Things”を大胆にサンプリングした”7 rings”は、女友達についての歌となっています。サウンドオブミュージックでは素朴なアイテムだった”Thigns”たちが、ダイアモンドやらなにやらに変わっていて派手ですね。

また、Soulja Boyや2 Chainzなどのラッパーのフロウも使用していることが話題となりました。 Nokiaなども訴えると言っていましたが、正直フロウは盗作にならないと思います。

とにもかくにも、面白い試みの曲だというのが正直な感想です。この曲が次なるアルバムで浮かないよう全体性が整えられているのであれば、”Sweetner”に続きまたまたアリアナが現ポップ界の女王だということを再証明することになりそうです。

○Lost in the Fire – Gesaffelstein & The Weeknd 

The Weeknd(ザ・ウィークエンド)のボーカルを、非常に退屈だと批評する声もありますが、ロボティックなのに荒涼とした土地を彷彿とさせる彼のボーカルは、ある意味Gesaffelsteinのプロダクションにおいて最大のポテンシャルを発揮しているのかもしれません。2018年のEP”My Dear Melancholy”でのGesaffelsteinとのコラボよりも、”Lost in the Fire”ラジオフレンドリーな楽曲に仕上がっています。


興味深いのが、この曲においてThe WeekndがDrake(ドレイク)をディスっているところですね。すでに2018年にドレイクはPusha Tにコテンパンにディスられましたが、そのPusha Tのディスに含まれていたドレイクの隠し子の件に関して、ザ・ウィークエンドはこの曲で下記のように触れているようです。

And I just want a baby with the right one
‘Cause I could never be the one to hide one

この曲に関して、プシャ・Tはツイッターでfireの絵文字を投稿、賞賛を与えました。過去のコラボレーターであり、カナダのビッグアーティストである二人の関係が歪になってきたのは興味深いですね。

また、なんとドレイクはザ・ウィークエンドのインスタのフォローを外したということです。最近佐藤ゆうすけも彼女と別れてインスタのフォローを外されたのですが、なかなか衝撃的なニュースですね。ドレイクは代わりにSoulja Boy(ソルジャー・ボーイ)をフォローしたようです。 

Keanu Reeves – Logic

ロジックも新曲を出しました。しかも、キアヌ・リーブスというタイトルの。キアヌ・リーブス。マイ・プライベート・アイダホ、という映画が大好きなんですが、また観たいなと思いました。ロジックのこの新曲を聴いての感想は、「またこの曲聴きたいな」よりも「キアヌ・リーブスの映画を観たい」でした。

ブラガドーシオ(自慢)というのはラッパーの特権みたいなこともありつつ、ロジックにはそれが似合わない側面もある。なぜなら彼は「自殺防止ソング」(1-800-273-8255、グラミーノミネートのヒット曲 )のラッパーだから。しかしそのことについてや、バイレーシャルであることについても含めて自虐ネタもこの曲には盛り込まれています。ただ、その割には全体性が不恰好な気も。ゲームFortniteへの言及も、ビートは6ix。

◎You Don’t Know – Loyle Carner, Rebel Kleff & Kiko Bun

Loyle Carner(ロイル・カーナー)の新曲。熱心なアングラヒップホップファン・ブームバップオタクにはたまらないような、ヴィブラフォンやホーンをうまく使ったビート。クールなロイルのラップは、大御所ラキムやシカゴのノーネームなども彷彿とさせますが、ロンドンのアクセントというスパイスが良。

ロンドンの24歳の才能は2017年の “Yesterday’s Gone”ですでに証明されていますが、今後がもっと楽しみになりますね。地に足がついたプロダクションと、落ち着きがありポジティブなエネルギーにも満ちているロイル・カーナーのラップは、まだまだ色々な形に進化していきそうです。

○ Middle Child – J. Cole

フィーチャリングなしのアルバムがプラチナム獲得を果たしているJ・コールの、2019年初めてのソング。タイトな仕上がりです。妙な感傷もなく、ラッパーらしく必要な干渉はある。この曲や2016年の”Everybody Dies”や”False Prophets”の方が、KODのどの曲よりも J. Coleが出すべき音楽な気がします。また、21 Savegeの2018年の”a lot”という曲では、 J. Coleのベストが発揮されていたと感じます。

実際のところJ. Coleは、3人兄弟の真ん中というわけではなく、あくまで自分のヒップホップにおける立ち位置を比喩したようです。古い世代(Jay-Zなど)と新しい世代(21 Savageなど)に挟まれている自分を、グレイテストと言っています。 ラッパーを志した頃はOGの模倣から始まりジェイZにサインされキャリアが上向いたコールも現在では34歳、昨年はディスってきたLil Pumpとの対話を行ったことも話題を呼びました。そんなコールならではの曲ではあるのかなという印象です。

○ Mixed Personalities – YNW Melly feat. Kanye West

J ColeはMiddle Childでカニエ・ウェストに言及しているとも言われていますが、そんなカニエ・ウェストとサウンドクラウドの申し子 YNW Mellyの楽曲もリリース。YNW Mellyの新アルバム”We All Shine”もすでにリリースされていますね。2018年の”ye”アルバムでバイポーラー(双極性障害)であることをスーパーパワーだと言い切ったカニエですが、この曲もそんなカニエらしさが出ています。

 YNW Mellyのアルバムレビューはカミングスーン。彼の今後には、なかなかに期待ですね。コール・ベネットによるPVもいい感じ。とりあえずカニエの声が耳から離れないな。

Pure Water – Mustard & Migos

シンプルなバンガーですね。好みは分かれそうです。ありきたりだという声も聞こえてきそうです。それでいて身体は素直に反応しそうです。なんだか下ネタみたいですね。ほっこり。

個人的には嫌いじゃないです。ちなみにSkeptaが去年同名の曲をリリースしてました。また、DJマスタードは21 Savageやミークミル、ヒューチャーとのコラボ曲も控えているそうです。ヒューチャーってなんだ、フューチャーな。Future。

○First Off – Future feat. Travis Scott

そんなFutureのニューアルバム”The WIZRD”からのシングルカット、トラヴィス・スコットをフィーチャリングしての一曲。Futureのニューアルバムは、隙のないタイトな仕上がりですが、そんなタイトな空気感の軸ともなるこのシングル曲は、アルバム後半に登場します。

重めのビートに、特徴あるフューチャーとトラヴィス・スコットの声が相互作用する感じ。僕もそろそろ、日常的にオートチューンを使いたいなあ、なんて。

Swan Song – Dua Lipa

UK女性シンガーとしてさまざまなトップ記録をすでに獲得しているデュア・リパ。日本でも「可愛い!やばい!かっこいい!可愛い!歌うまい!クールビューティー!可愛い歌姫!」ということで女性たちから人気を集めています。クールな女性というのは女性にモテるのですね。そんなデュア・リパのニューシングルは、映画”Alita: Battle Angel”のための楽曲。


なんとなくこれまでのデュア・リパに比べてデリケートなボーカル・パフォーマンスとなっている気がします。ビートも細い感じで。ただそれがめちゃくちゃ奏功しているという訳ではないというのが、素直な印象。デュア・リパにしては弱いというか。強烈なフックに欠けるというか。まあ、ラテアートでもスワンは難しいですからね(イミフ)。

Undecided – Chris Brown

クリス・ブラウンも1/4に新曲を出していました。Shaniceの名曲”I Love Your Smile “をサンプリングしたこの曲ですが、”I Love Your Smile”のメロディはスーパーで流れるようなそれとして取り入れられています。スーパーマーケット、ミュージック。そこにクリス・ブラウンのヴォーカルが乗っかっている感じ。

PVを見るとやはりシンガー/ダンサーとして類稀なる才能を持っているクリス・ブラウンの安定したカリスマ性は感じますね。この曲のビルボード100の最高順位は35位となっています。

Getcha Roll On – T-Pain feat. Tory Lanez

T-Painの新曲は、何かと話題のTory Lanezと。自身を”the best rapper alive”と称したトリー・レーンズは、見境なくラッパー全員に対してかかってこいよ体勢をとっていますが、今作ではアグレッシブとも言えるT-Painのボーカルに対してトリーの声は甘やかです。

Big Tymersの”Get Your Roll On”の再解釈となっているこの曲は、派手なコーラスが特徴的ですね。この曲は、T-Painの”1Up “という次なるアルバムのシングルとなっています。

No Place – Backstreet Boys

バックストリート・ボーイズ9枚目となる”DNA”という新アルバムから、 “Don’t Go Breaking My Heart” “Chances”に続く3曲目のシングル。すでにアルバム全容も公開されており、2013年ぶりの新作に古くからのファンは心踊らせているのではないでしょうか。

この曲はカントリーシンガーでもあるBrett Jamesによって書かれており、オーガニックなまとまりがあります。コーラスも綺麗ですね。ちなみに”Chances”というシングル曲は、よりパワフルな印象がありました。と思ったら、ショーン・メンデスもライターに名を連ねていました。

○Andromeda – Weyes Blood

Ariel Pinkとのコラボも記憶に新しいマルチ・インスタ ルメンタリストWeyes Bloodの新曲。相変わらず美しい歌声は、郷愁感満載。どことなくJポップの香りもしますね。

 

ギャラクシーそのものな動画を見ながら曲を聴いていくと、郷愁だけではなくなんだか別次元に吸い込まれるような引力も感じ取れます。リピートしたいって強く思うわけではないんだけれど、したらしたでどんどん好きになる感じの曲ですね。

○Fits of Rage – Tamaryn

2019年3月にリリース予定の”Dreaming The Dark”からの一曲。パワフルな側面には、度肝を抜かれそうになります。

 

これまでもソリッドな作品を出し続けてきた Tamaryn。3月のアルバムも良作になる予感が、ひしひしとしちゃってます。ていうかYouTubeでこの曲聴いた後に自動再生で Grimesの”REALiTi”が流れてきて最高すぎて鼻血。

○nihilist blues – Bring Me the Horizon feat. Grimes

Grimesと言ったらBring Me the Horizonの新曲にフィーチャーされてました!

力強いサウンドでニヒリストなんて言葉を使っちゃう、これだからメタルコアバンドは・・そう思っちゃう自分は確かにいるのですが、Grimesの世界観もしっかりくみこまれて、なかなかクセになる曲に仕上がっています。 

Anxiety – Julia Michaels feat. Selena Gomez

大物アーティストのソングライティングだけでなく近年ではセルフワークも高く評価されている、ジュリア・マイケルズ。そんなジュリア・マイケルズはセレーナ・ゴメスの”Revival”ですでに多くのソングライティングを行っていました。そして今回は、ジュリア名義でのセレーナとのコラボ曲。

ジュリア・マイケルズの魅力はそのハスキーな歌声と、素直なリリックに導かれる脆さと狂気の境界線にある小さな部分だと思います。そんなジュリア・マイケルズはこの曲を含めたEPをリリースしました。果たして”Nervous System “の鮮烈さを超えることはできたのでしょうか?

○ Mile High – James Blake feat. Travis Scott and Metro Boomin

James Blakeの”Assume Form”のレビューはこちらから。

 

この曲一曲だけでアルバムの全体像はまるで見えませんが、トラヴィス・スコット好きにはたまらない曲に仕上がっている上に、名士メトロ・ブーミンとコラボしたことはこのアルバムの重要なブロックを構成しています。

Token – Panda Bear

2019年2月8日にニューアルバムをリリースする予定みたいです。その名も”Buoys”。そんな”Buoys”から、2018年にすでに発表されていた”Dolphin”に続き “Token”も公になりました。

 “Dolphin”のビデオではイルカがすごいことになっていました。イルカはいるか?なんてことは決して聞けないような。”Token”もなかなかにシュールなビデオに仕上がっています。そして二曲とも、サイケデリックな側面がうまく削ぎ落とされて、メロディ主体の明確性に富んだ曲になっている気もしました。これらが新作の方向性をすでに示しているのでしょうか?それでもまあ、多分変な音楽であることには変わりないですよ、ええ。

Harmony Hall – Vampire Weekend

ニューヨークのバンドヴァンパイア・ウィーケンドから、農村的・牧歌的な歌が届きました。のどかな雰囲気と、”I don’t wanna live like this, but I don’t wanna die”のように興味深い歌詞の対比もよいですね。

2019年春に18曲でリリースされる予定のニューアルバム”Father of the Bride”からのシングルということで、アルバムも楽しみです。また、同アルバムから”2021″という曲もすでに公になっています。こちらは、カエルのMVがなんだかクセになる感じ。

○Moderation – Florence + The Machine

Florence + The Machineの新曲、 “Moderation”は”Hunger”という2018年の”High as Hope”の曲同様に、フローレンスの力強さを感じ取れる曲に仕上がっています。シンプルながらもシンプルな縦のパーカッション、そこに重なるクラップと、伸びのよいフローレンスの歌声。シンプルに完璧ですね。

フローレンス・ウェルチは自身を「0か100かの妥協を許さない人間」と形容しており、そんな人間が「moderation:節度」を求められたときの、反逆的な力強さをこの曲は素直に表現している気がします。その素直な力強さが、普通に素晴らしい。

○Got Muscle – GoldLink feat. Peewee Longway & WaveIQ

個人的にはCOLORSのパフォーマンスを最近何度も観直してしまっている、クセになるあアーティストGoldLink。そんなGoldLinkがPeewee Longway & WaveIQとコラボ。淀みと力みのないフローにWaveIQの”Got Muscle?”というフックの組み合わせがアンニュイですね。

まあ、GoldLinkらしいけれどインパクトに欠けるというファンもいるかもしれません。リリック的なインパクトとしてはMalcom(故マック・ミラー)への言及が挙げられるでしょうか。GoldLinkは COLORSで披露した”Justine’s Interlude”でもマック・ミラーへの死について触れています。

Put a Date on It – Yo Gotti feat. Lil Baby

2019年に他の実に素晴らしいラップソングがリリースされていなかったのなら、永遠に聴き続けられたであろう「ちゃんとしている感」のある曲です。キャッチーですし、トラックは最高ですよね。

ところで、Yo Gottiは一瞬Robert Glasper(ロバート・グラスパー)に見えるし、Lil Baby(リル・ベイビー)は一瞬Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)に見えませんか?

◎Jawbreaker – Injury Reserve feat. Rico Nasty & Pro Teens

では2019年1月の素晴らしいラップソングとは何なのか?その一つがこの曲です。実はこの曲がInjury Reserveとの初めましてでしたが、すぐに惚れてしまいました。MVも面白い。ヘビーなベースとザイロフォンによるリフのミニマルな組み合わせのなかで、インスタ/マネー/マテリアリズムへの指摘を軽やかに成し遂げています。JPEGMAFIAとの共通点も感じられます。

 

Rico Nastyなどの客演も素晴らしいですね。尚、Injury ReserveのメンバーでプロデューサーのParker CoreyがMVの監督も務めているようです。とりあえず彼らのこれまでのEPを聴いて、今年出るアルバムに備えます。 

○Meet Again – Maxo Kream

Maxo Kreamからタイトなシングル曲が。シャープな曲です。彼の周囲の人々が死んでしまったことや刑務所で過ごしていること、それを含めて生きていかなければならないこと、そのことがナレーション的ラップで表現されています。

メッセージよりも描写の方が強いとなんとなく思うことがあります。そしてその表現方法としてラップは、最も偉大なものの一つだと思うこともあります。過度の感傷があるわけでもなく、ある意味で淡々としたMaxoのラップからこそ感じるものが多かったです。

Dancing with a Stranger – Sam Smith, Normani

サム・スミスの新曲が”Dancing with a Stranger”です。 サム・スミスのハイトーンはもちろん、Normaniの深みのある声を楽しめますね。

“Look what you made me do”というラインはテイラーの曲を思い出してしまいますが、テイラーの曲の何百倍歌詞とサウンドの切迫感があることか。あと、香水のビジュアルワークが素敵ですね。

○Thotiana Remix – Blueface feat. YG

ニューカマーブルーフェイスの新曲は、YGとコラボしたリミックス。ビデオはリリカル・レモネードのコール・ベネットによるディレクション。

It’s a good remix.

◎Song 31 – Noname feat. Phoelix

シカゴのニューカマー、 Nonameはすでに2016年の”Telefone”も2018年の”Room 25″も批評家たちから大絶賛されています。ルーム681としても特に注目している女性ラッパーの一人ですが、何を隠そうRoom 681というメディア名はNonameの”Room 25″にインスパイアされたんですよ。えへへ。

そんなノーネームの快進撃は2019年に入っても止まりません。淀みもなければ力みもないフロウ、彼女らしいウィットと詩情。Room 25でもプロダクションを支えたPhoelixの存在も大きいですが、Nonameはさらにユニークで大きいアーティストに成長していくでしょう。

Nights Like This -Kehlani feat. Ty Dolla $ign

ケラーニの新曲。昨年は妊娠というビッグニュースがあったケラーニですが、年が変わってすぐにシングルを出したということで、なかなか精力的です。この曲は、ケラーニとタイダラサインのそれぞれの特徴あるヴォーカルのよさが、しっかりと出ています。

ところがバットしかし。リピートの価値がかなり高い楽曲かと問われると首を傾げてしまいます。「OK以上の」R&Bソングという印象を受けました。ケラーニのアルバム”SweetSexySavage”はかなり好きでした。

MAH – Chemical Brothers

ケミカル・ブラザーズがレイヴ・アンセムを提げて戻ってきましたね。今年9枚目となる新作”No Geography”のリリースを控えていますが、その中からの一曲だそうです。

とにかくアルバムが楽しみ。この一言に尽きるでしょう。この曲はレイヴ感が強めですが、レングスも短くちょっとだけ物足りなさも感じます。アルバムへのティーザーという側面が強いのかもしれませんね。

○Hope Is a Dangerous Thing for a Woman Like Me to Have – But I Have It – Lana Del Ray

Lana Del Rayの新曲。タイトルが、長すぎる!ラナ・デル・レイの声は相変わらず脆弱性を含めた美を湛えており、長ったらしいタイトルを体現していなくもない。なんとなくラナがこの曲を歌った後にぱたっと倒れてしまうような、そんな脆さが感じ取れますね。

どことなく死というものと常に隣り合わせになっているような個性が、ラナ・デル・レイかもしれません。しとしと、しっとり。早く次のアルバムが聴きたいと思いました。

Real Ties – Lil Skies 

サウンドクラウド・ラッパーの代表格でありエモ・ラップの一画を担う重要人物であるLil Skiesの新曲。深みを感じずにクセになってしまう、警戒する必要のない軽快さのようなものがLil Skiesの魅力だと思っています。

リル・スカイズはラップが下手だとは誰も言えないはずです。ではリル・スカイズには何が足りないのか。乱暴に言ったら個性なのでしょうか?顔にタトゥーを彫りまくるだけではやはり音楽的個性には結びつかないのでしょうか?そんな疑問を持ちつつも、なぜか聴き続けてしまうんですよね、リル・スカイズ。「ちょっと空」っぽの音楽にも感じるんだけれど、クセになる的なね。

◎Squidward Nose –  cupcaKKe

ビートを聴いただけで震えてしまいました。cupcaKKeというラッパーは恐ろしい存在です。物怖じしないその姿勢とユニークな内容のラップは、彼女がまさに唯一無二の存在であることを証明しています。

2018年にリリースした作品も良作でしたが、まだまだcupcaKKeの本領は発揮されていないような気もしました。Nonameもそうですが、最近の女性ラッパーのポテンシャルが高すぎて素直に深く感動しています。

○Don’t Trip – Zacari

 Top Dawg Entertainment(通称TDE)のZacariからも、新曲が届きました。ケンドリック・ラマーが所属するTDEは豊かな才能の集まりとなっていますが、その中でR&B・エレクトロニックシンガーのZacariも今後大きく飛躍する可能性を秘めたアーティストだと言えます。Zacariといえばケンドリックの”DAMN. “の “Love”という曲にフィーチャーされたことでその存在が知れ渡りました。また、ブラック・パンサーサウンドトラックアルバムの”Redemption”にも登場しました。


そんなZacariから待望のシングル曲が。なんともつかみどころのない曲です。ドリーミーだけど、ポップすぎない。メロウだけれど、感傷が強いわけではない。なんとなくで、ハマってしまう。Zacariの今後には本当に注目していきたいですね。

◎Uncomfortably Numb – American Football feat. Hayley Williams

パラモアのヘイリー・ウィリアムス(Hayley Williams)をフィーチャーしたアメリカン・フットボールの新曲。タイトルはUncomfortably Numb(不快なほどに麻痺)ですが、正直言ってComfortably Numb(心地よいほどに麻痺)な曲ですね。まあ、Pink Floyd’s の”Comfortably Numb”への皮肉めいたレスポンスかもしれませんが。

ヘイリー・ウィリアムスの声は、力強い高音だけでなく、宥めるような低音も強い武器だと思います。そんな一面が如実に現れたのがUncomfortably Numbであり、American FootballのMike Kinsella(マイク・キンセラ)の声もさすがですね。ギターもいい感じの曲。

 

 

ということで、ここまで見てきても実は全然カバーしきれていないくらいに、すでに2019年1月にはさまざまなシングル曲がリリースされています。まあ2019年というのは2018年の次の年であり、2018年の楽曲でもいまだに聴き続けてしまっている曲というのもやはりあるわけですよね。その一つが下記の曲です。

◎Gonna Love Me (Remix) ft. Ghostface Killah, Method Man, Raekwon – Teyana Taylor

カニエプロデュースの2018年夏ショートアルバムシリーズの最後の1ピースを担ったのが、Teyana Taylorの”KTSE”というアルバム。その中でも特に美しい楽曲であった”Gonna Love Me”のリミックスは、ウータンメンバーのラップによりさらにタイトな仕上がりになりました。

 

何度聴いても素晴らしい。美しいメロディと卓越したラップスキルというのは、何度聴いても飽きないものだということを証明してくれています。それから、2019年にまた戻りますが、邦楽というか日本人アーティストの新曲で気になったのは下記です。

◎Ogre – Black Boboi

Black Boboiという女性三人組エレクトロユニット。

彼女らのミニアルバムもリリースされています。このミニアルバムも、恐ろしいほどの世界観・完成度でした。

 

ということで、2019年2月以降も新たな洋楽から目がというか耳が離せませんね!では2月もいろんな音楽を楽しんでいきましょう!

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